mamiの生活ノート

シンプル&ミニマムに暮らしたい 

本に見るミニマリスト 『神様のボート』

今日は「神様のボート」の葉子です。

 

あの人に会うために、娘の草子と旅するように暮らしている葉子。

そんな生活のお話です。

 

私の荷物はそんなに多くない。ピアノと看板と衣類のボストンバッグが一つ、それにエスプレッソメーカー。 

 

小説の中で、葉子の荷物に触れてある部分はここだけです。

私ははじめ、エスプレッソメーカーをエスプレッソマシンと想像していましたが、よくよく読んでみるとあれですね。ガスコンロで作るタイプのやつなんですね。きっと。

 

まず持ち物が増えない。これは大事なことだ。私はもともと物を持つのが苦手なのだが、大学を卒業するころからますますその傾向が強まった。物は、持つより捨てる方がずっと楽だ。

(中略)

たしかに、何かを所有することで、ひとは地上に一つずつ縛り付けられる。 

この部分は図書館のことです。

持つより捨てる方がずっと楽。

葉子らしいと思います。

 

私は泣きたかった。いっぺんに気持ちがあふれてどうしようもなかった。ずっと一人だった。トッポジージョにはなれなかった。自分を不幸だとも思ったことはなかったが、でも、つまらなかった。生きていてもよく分からなかった。どうすればいいのか、どうしてもっと生きなくちゃいけないのか。あのひとに会うまでは。

 ここは何度読んでも胸がきゅーっとします。

ついつい自分を重ねてしまうところです。

 

物語の最後に、葉子があのひとと会えたのかどうか

いろいろな解釈がありますね。

 

-------死は、やすらかなものとしてここにある。いつでも。

こう始まっているからか、幻想だという人もいます。

今までは何の疑いもなく、あの人と再会したのだろうと思っていたけど

久しぶりによーく読んでみると、そうではないのかもしれないのかな?

とも思いました。

江國香織さんも狂気の物語ですと言っているし…。

でも私はハッピーエンドのほうが好きなので、きっと本当に会えたんだろうと思いたいです。